自分の意見を持ち伝えること

「歯に衣着せぬ」という言葉があります。どこか刺々しく感じる単語ですが、時にはこうした表現も大切だと感じます。日々の暮らしの中でどんな時でも「Yes」と言っていては疲れるからです。人と共存することも大切ですが「No」と言える意思表示もしっかり持っていたいものです。先日読んだある雑誌に掲載させていた随筆には自分の意思をしっかり表現する大切さが書かれていました。美術制作を生業とする著者がマスコミに出演した時の話でした。この話は年齢を重ねた女性について特集される番組の出演依頼を辞退したことから始まります。著者は番組のテーマが自分の考えとは合わないとお断りしたそうです。結果的には制作を担当する人に説得されて出演をするのですが、自分の考えを実直に伝えた筆者の行動に好感が持てました。仕事の場面ではどうしても穏便な行動を取ろうとするあまり、我をおし殺してしまうことも多いものです。しかし後々「あの時ああ言えばよかった」と思うのであれば、勇気をもって発言したほうがすっきりするものです。もちろん言い方や表現の仕方は大切だと思いますが、意見を言ったほうがしこりに残らず物事が上手く回ることもあるものです。人とのコミュニケーションとは言葉に出して言わなければ伝わらないことのほうが多いものです。

2児の母が書くエッセイから考えること

親戚や友人の子供と一緒に過ごす時間はとても楽しいものです。独特の感性と大人が忘れてしまった思考を持ち、実にのびのびと生きているところがルールや秩序に縛られた社会で生きる大人には新鮮に感じるものです。
今読んでいるエッセイは2児の母である女性がパリで過ごす生活について描かれています。異国の地で結婚して子供を育てながら生きる人生の機微がとても鮮明に描かれています。この作品を読んで思うことは子供ながらに色々な葛藤をしてそのコミュニティに馴染もうと努力しているのだと言うことです。親である著者もそれを感じており作品の随所に異国の地に馴染む大変さが書かれていました。よく「子供が親にさせてくれる」という言葉を聞きます。きっと自分の大切な子供から学ぶことがたくさんあるのだと思います。それは親になった人が感じる特権のようなものなのでしょう。
先日私の友人は母になりました。まさか自分が赤ちゃんを産むとは思ってもみなかったと言っています。しかし久々に会った友人の顔は以前とは異なり穏やかで凛々しい表情をしていました。そんな友人の表情を見て「これが母になることなのだ」と感じました。子供の社会も大人の社会も生きていくことは色々と大変かもしれませんが、どうかこれからも幸せであってほしいと心から願わずにはいられませんでした。

楽しむことを忘れない人でいたい

音楽や小説の楽しみ方を知っていることは知らないよりも豊かな生き方ができると思います。音楽をテーマにした短編小説を読み進めていく中で、より深くそれを感じました。その作品は芸術を職業とした両親に育てられた女性の音楽史が描いたユニークかつ前向きになれる小説です。80歳になる主人公が物語のラストにクラブでDJになり自分が聞いてきた曲を流すシーンは、なんとも言えない爽快感を得ることが出来ます。そして主人公が初めてクラブに足を踏み入れた時の衝撃は、若者の感性と変わらないものでした。DJとしてプレイした曲達は戦後日本にやって来たジャズの名曲やそれぞれの時代で人気を博したアイドルグループ、日本から世界へ羽ばたいたテクノバンドなど、どれも主人公である女性の生活や人生と深く密着した思い出深いものたちです。完読した時には新しいものが大好きでいつだって楽しむ気持ちを忘れないこのお婆ちゃんのことが愛おしくて大好きになってしまいました。年を取ったらどんな人になりたいかと聞かれたら、きっとこの女性のようになりたいと答えるとでしょう。
いつも楽しく明るい女性は魅力的です。そしてそんな前向きな気持ちがきっと福を呼び寄せているのだと思います。もう歳だからこれはできないと決めつけることはせずに、面白そうだからやってみようと思える活力を持つことは素敵なことです。

流氷の街を舞台にした作品から受けた衝撃

恋愛や人の絆を描いた作品はたくさんあります。その中でも男女の関係をテーマにした小説や映画は時として、とてつもない衝撃を与えることがあります。昨晩、直木賞受賞作となった小説を映画化した作品を観ました。北海道の流氷の街を舞台にした父と娘の関係を色濃く描いた作品です。幼い頃に地震により家族を失った主人公の女性が親戚の男性に引き取られて一つ屋根の下で暮らします。男女の関係を持つこの親子はある殺人事件をきっかけに東京へ移り生活を始めます。東京に移り住んだ後父は無職になり落ちぶれてしまい、娘は勤め先の男性と結婚をすることになります。
この映画を通して私が感じたのは親子の関係でした。形や価値観は家族により違うものですが、子供は年を重ねればいつか自立して行くものです。そして自分の人生を歩くのです。しかし男女の関係を結んでしまったら、それは親子関係とは全く別のものになります。年頃になり父の元を去る娘と落ちぶれた父の姿は成立しなかった親子の絆の果てをみたように思えました。そして女性のしたたかさや強さに少々恐ろしさを感じました。しかしながら私達女性の潜在意識には生き抜くためのしたたかさやわがままな部分は誰しも持ち合わせているものだと思います。
親子、恋愛、悪女と様々な視点から捉えることが出来るとても面白く衝撃的な映画だったので原作となった小説もぜひ読んでみようと思いました。小説ではきっと映画とは違う新たな衝撃を与えてくれる予感がします。

おいしいお店をストックして活用すること

友人や仲間と食事をするとき、安くて美味しいお店を知っていると便利なものです。大人数で囲む料理、大切な女友達と2人でじっくり語りながらランチやディナーを楽しむなど用途別に使うことが出来るレストランや居酒屋を数多く知っていると食事をする計画もたてやすいものです。
私は食に関するエッセイを読むことが多く、作品に登場するお店をチェックして友人と出掛ける時の参考にしています。しかしながら読む書籍は酒飲みが書いたものが多く、登場するお店は赤提灯が灯る居酒屋や立ち飲み屋のようなところが多いです。お酒好きな友人とはこぞって行くことができますが、お酒が飲めない女友達を連れていくには少々気が引けてしまうものです。そんな悩みを解消すべくレストランはないかと探していたところ昔からある古本屋街の一角にこぢんまりとしたインテリアや雰囲気がおしゃれなイタリア料理が楽しめるレストランを見つけました。たまたま前を通りかかりとてもよい感じの佇まいだったため、導かれるようにレストランの中へ入ってしまいました。ランチをしたところ、美味しくて値段も良心的だったので今度友人を連れて夕食時間に訪れようとお気に入りのショップリストにしっかりと追加したのを覚えています。今後も上手に活用して美味しいイタリアンをたらふく食べようと考えています。

気ままに楽しむ散歩と読書

散歩途中に商店街の一画で古本フェアをやっているのを見つけました。私が住む街に展開している大型書店が定期的に開催しているフェアのようで、この界隈を歩いていると時々このイベントに遭遇します。たくさんのお店が並ぶ商店街の路面に幾つものテントが建てられており、書籍の種類も数も豊富です。このイベントの魅力は昔の作品が多く並ぶので書店ではあまりお目にかかれない「これ」という一品を見つけることができることです。小説や料理のレシピを掲載したもの、写真集などテントによって違うジャンルの作品が並ぶのでついついたくさん購入してしまいます。今回のお買い物で購入したものは70~80年代に活躍したジャズの批評家兼随筆家が書いたエッセイです。この作品を書いた随筆家の文章はとても面白く、好きなことを仕事にしながら穏やかに生きている日常の姿を垣間見ることができます。シリーズ化されておりこうしたフェアや個性派書店で見つけると決まって購入することにしています。今回の購入した本では散歩についての文章が書かれていて、今の私の気分にピッタリだと思いました。私にとって散歩と読書は一体化したものです。好きな本を持って街を歩いて疲れたらコーヒーを飲むという時間は気ままでいいものです。また偶然に遭遇する古本フェアは街歩きの一番の楽しみでもあるのです。

音楽や文学に精通する画家の作品

先日、絵画展に行ってきました。ヨーロッパで活躍した日本とも馴染みが深い画家の個展でした。音楽や文学など幅広い芸術分野に精通する絵描きのため、詩人や文学作品からオマージュされた作品も観ることができました。色彩がとても美しく繊細で優しいものが多く、観ていて心が和みました。特に風景を描いたものはとてもノスタルジックで趣がありました。また春の海や夏の浜辺、冬の街角など季節の移り変わりを色彩から感じ取ることが出来ます。じっくりと観ていたら300年程前の風景の中に自分も立っているような不思議な感覚を覚えました。日常生活で色々な悩みや考えごとがあってもこういった作品に囲まれていると、どこか気持ちが落ち着きます。また日本人女性を描いた人物画は和のテイストがとても美しかったです。特に着物を着ている女性の絵は表情も去ることながら和装と髪飾りのセンスがとてもよくて思わず見惚れてしまいました。こういった色のセンスはファッションのコーディネートでも参考に出来そうです。
音楽や文学作品と深い関わりを持つ絵画作品はとても幻想的で観ている者のイマジネーションを掻き立てます。そして五感を刺激すると供に心の中を癒す効果も十分あると感じました。これからも芸術鑑賞を日常のスパイスとして存分に取り入れてゆきたいと思いました。

友人とも共有したくなる奥深いマンガの世界

本屋へ行くとマンガが並ぶコーナーに足を運びます。新刊をチェックすることや面白い作品を探すためには店頭に足を運ぶことが大切だからです。書店では初めに新書の単行本をチェック、文庫本の書棚をくまなく見てからコミックのコーナーで買い物をするのが私のお決まりコースになっています。よく立ち寄る大型書店では各ジャンルがフロア別になっているところもあって見応えもあり充実した買い物をすることが出来ます。そして、いざ購入となった時には1巻読み切りの作品を購入することが多いです。特に好きなのは1冊の本に幾つもの短編ストーリーが掲載されているものです。手軽に読むことが出来て、短いながらにも凝縮された奥深い内容のものが多いからです。買い物の後はカフェでじっくりと時間をかけて作品を読むこともあれば、待ちきれなくなってしまい電車の中で完読することもしばしばです。こういった素敵な作品に出会うとコミックを読むことが楽しくなるものです。
以前引っ越す友人へのプレゼントにハンカチとお気に入りの単行本サイズのマンガをプレゼントしたことがありました。その人も読書好きだったのでとても喜んでくれました。
何気なく出向いた書店で素敵な作品に出会えたらそれは何かの縁だと思います。大切な人へのプレゼントとしてもマンガは重宝することでしょう。

心の道しるべは縁について書かれた本から

心がザワザワとした時、気持ちを沈めるために行うことがあります。日本茶と和菓子を食べて和の心を味わい気持ちをリラックスさせることやパワースポットへ出向くことで気持ちの転換を計ります。
先日、縁切り寺に行ってきました。お寺のネーミングからしてマイナスなイメージを抱く人も多いと思いますが、悪い縁を切りよい縁を招くとしてパワースポットとしても知られているようです。お参りをすることで今の滞っている感情や人間関係を改め、気持ちを整理していいものを招きいれようと思っておりました。そしてこの参拝をきっかけに「縁」について書かれた書籍を読んでみました。人との繋がり方や日常生活での人間関係について勉強したいという思いもあったからです。その本にはよりよい人生を生きるための方法がたくさん書かれており、学ぶことがたくさんありました。仕事、友情、恋愛において起こることは自分のおこないとリンクをしていること、人との出会いは自分次第でいくらでも変えることが出来るということが分かりました。現役の僧侶が書いた本のためとても説得力があります。考えてみると自分の気持ちをポジティブにすることで、人との良好な関係を築くことが出来ると思います。いいモチベーションを維持することで、明るく前向きに生活が出来るのです。しかし、日常生活にはストレスの原因となる要素がたくさんあるのも事実です。いつでもポジティブでいることが難しい時もあります。そんな時は読書を始め、気持ちの平穏を保つ術を持つことで少しでもよい方向へ思考を転換することが出来るのかもしれません。

憧れを抱くマンガの主人公とは

子供が主人公のマンガでも十分に大人が楽しめる作品があります。私のお気に入りはフランス人の小学生が主役の作品です。ちょっと生意気で甘いものもおしゃれも男の子も大好きな女の子の日常生活を描いたマンガです。両親の職業はクリエイターで子供の感性を活かした育て方をしているようで、私から見ても羨ましいほどのびのびとしており、センスのよさも光ります。そのなかでも一番好きなところは、何でもやってみなければ気がすまない行動力の持ち主であるところです。子供らしい無邪気さもありますが、行動力と潔さは天下一品です。ある時はヒッピーに目覚めてボヘミアンに身を包んだかと思うと従兄弟に影響されてパンクな服装で街に繰り出してみたり、とても豊かな感性と柔軟さで生きていることを感じさせます。その行動力はここぞという時に発揮することがあり、思いっきりのよさで友人を守ることもあります。若くして大切なものを知っているのだと思うと同時に純粋な心を持っているからこそできる術のようにも感じます。
童心に帰りたい時や大事なことを忘れかけていると感じた時、このマンガを読むことでかつての幼い頃を思い出す時空の旅に出ることができそうです。そして自分が外国で生まれたらこんな女の子になっていたかもと想像を膨らましながら楽しいマンガ鑑賞をすることが出来ます。